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口の中にはたくさんの細菌が住んでいます。細菌たちの生活様式はさまざまで、一人で生活している者もいれば、集団で生活している者もいます。細菌がまるでテントを張って集団生活している状態をバイオフィルムといいます。このバイオフィルムとは、私たちが毎日、目にしているプラーク(歯垢)のことです。プラークとは食べカスのようにみえますが、実は歯周病菌や虫歯菌をはじめとする微生物のかたまりです。プラーク1mgにはなんと1億もの細菌が含まれているといわれています。
歯周病はそんなプラークが、歯と歯肉の間のミゾ(歯肉溝)にたまり、歯肉に炎症を起こす病気です。そのまま放置していると、歯垢は歯磨きで取れない歯石に変化します。そして、歯石は歯垢を付着しやすく、ますますお口の状態は悪化します。
やがて、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしてしまいます。歯周病は痛みもなく静かにしのびよりいつの間にか歯はグラグラとなり、抜けてしまうコワイ病気なのです。
歯を失う原因の半分は歯周病によるものなのです。
むし歯と違って自覚症状があまりないので予防と日頃のチェックがとても大事です。

●禁煙
●洗浄液
●毎日のブラッシング
(プラーク除去度58%)
●デンタルフロス・
歯間歯ブラシ
(デンタルフロスによる除去度86%、歯間ブラシによるプラーク除去度95%)
ただし、これだけではバイオフィルムはやっつけられません。![]()
●専門家(歯医者・衛生士)のケアが必要
→歯科医院でお口のメンテナンスを受けましょう。
歯周病の患者さんは、歯周病でない患者さんに比べ致命的な心臓発作を起こす危険が約2.8倍、早産の確率が7.5倍高いということが、最近のアメリカの研究などで分かってきました。
日本人の成人の約85%は何らかの歯周病に感染しているといわれています。歯についた歯垢は細菌のかたまりです。歯垢1ミリグラムの中に約1〜2億個の細菌が含まれており、私たちはそれを毎日飲み込んでいることになります。
中、重度の歯周病になっている妊婦は早産(2500g以下の低体重出産)の危険が7.5倍も高いのです。しかも歯周病は、飲酒や喫煙よりリスクが高く、早産の最大の危険因子と判明しています。歯周病を治すことで18%の早産が予防されました。また糖尿病患者さんは以前から歯周病になりやすいことは知られていましたが、最近は逆に歯周病があると血糖値のコントロールが難しくなることがわかりました。したがって、歯周病を治療すれば血糖値が下がり、糖尿病がよくなっていくという好結果につながります。また、肺炎やぜんそく等の呼吸器疾患にも歯周病がかかわっていることがわかってきました。
まずは、患者さんご自身のお口の中の細菌を減らすことがなにより大切です。そのためには食後の正しいブラッシングが不可欠です。
初期の歯周病は自覚症状がなく、知らない間に進行してしまいます。また、根の深いところにある歯石は自分ではとれません。歯科医院でしかできない治療がありますので、お気軽にご相談ください。
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